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 生涯末端の思考



「それに比べてあの社員はダメだな。」
アルバイト隊員の岩本さん(60ぐらい)が私に言いました。
数年前、私が他社の正社員をしていた頃の、「???」となった話。



岩本さんは、少し前に部長として中途入社したMさんを褒めていました。
M部長は、勤務終了の電話を受け取るといつも次のようなセリフを言うらしいのです。
『岩本さん、今日も寒いなか大変でしたね。お疲れ様。』
それに対して、誰だかわからないが酷い社員もいる、と話が続きます。
その社員は『お疲れです。残業はありました?』ぐらいしか言わないそう。

「残業はありましたか?定時終了ですか?あの社員はそんなセリフばっかりでなあ。大事な一言ってものを分かっていない。」
うん、岩本さんは1人寮暮らし+1人現場で寂しかったりするんだろう。それは想像もつくんですが。
実はそのダメ社員とやらは私のことなんですけどね(笑)
「それ俺ですわ。俺俺。」と答えましたよ。

私はその会社の正社員の誰よりも現場サイドをよく分かっていて、いや圧倒的に分かっていて、分かっているからこそのシンプルな対応だったんです。私が現場出動なら勤務終了の電話などは5秒で済ませたい。まあその辺の好みは人それぞれという事でいいんですけども。

私が気になったのは、岩本さん自身の態度です。「もしもし。岩本だけど、下番(勤務終了)だよ。」いつもこんなのです。おかしくないですか?
「もしもし。岩本だけど、あなたは管制業務を頑張ってるね。いつも感謝してるよ。ところで下番報告だよ。」こう言わないとダメでしょう、彼の主張からすると。

このズレから、彼の「お前らのために働いてあげてる」の思考が見え隠れするなあ‥‥と私は感じたのです。事務所社員は感謝しろよという。
もっと露骨な、「警備会社なんてピンハネ会社であり、俺たち現場隊員が事務所社員を食わせてあげてる」という発言もあります。皆さんも耳にした事ありませんか??ここまで来ると、業界特有の○ホがまた現れたかとしか言いようがない(^_^)
社長も、管制官も、営業マンも、経理も、教育係も、みんなが各々の任務を果たして初めてお客から仕事を貰って完遂し給料に出来るのです。その「みんな」の中に現場隊員というポストもあるという、それだけの話。みんなが各々の任務を果たそうと日々動いているのに、どこがピンハネなのか意味がわからない。社長や事務所社員がピンハネならあんたもピンハネだよと。

まあ何ですか。その会社にはブラブラしてるだけのような正社員も実はいたんですけども(笑)
とりあえず言えることは、数十年も社会人をしていてなおこんな思考の人は総合的判断や論理的思考の必要なポジションをこなせないということです。

以上、現場からお伝えしました。今日は雨が降り始めた頃に終わってよかった!



(画像を除き過去のブログより転載)


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